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稲生川の機能

 稲生川は農業用の用水路としてつくられましたが、用水路としての機能以外にも次のような機能を持っています。これを用水路の「多面的機能」といい、この多面的機能によって、稲生川は農家以外の一般市民のためにも役立っています。

⦿火を消す

  •  火災が発生した際に防火用水として利用するため、非かんがい期(田んぼで水を使わないため通水していない時期)にも、一部区間で水を貯めていたり、一年を通して通水したりしています。

⦿雪を消す

  •  現在は一部区間でのみ一年を通じた通水は行われていませんが、通年通水区間では融雪機能が役立っていることはもちろん、冬期間通水が行われていない区間でも、雪の捨て場として役立っています。
  •  雪の多い時期には、フェンスの倍以上の高さまで雪が捨てられることもあります。

⦿いこいの場

  •  用水路は水辺空間を社会に提供しています。現在水土里ネット稲生川では、より親しみやすい水辺空間を提供するべく、各地に親水公園を造っています。。

⦿環境保全

  •  用水路が環境に果たす役割として、都市排水の貯留機能や水質浄化作用などがあります。また、水田には気候緩和作用(日本の水田全てがなくなると、平均気温が数度あがると言われています)や、生態系保全機能があります。